今日、
公演からの帰り道、
ある人の一言で、
小さい頃の記憶をバーっと思い出した。
生きてりゃ、
褒められることもあれば、
怒られることもあるし、
尊敬される時もあれば、
バカにされる時もあって、
仲間がいる時もあれば、
一人ぼっちの時もある。
でも、
それで思い出した。
その人の一言は、
「いじめられたでしょ?」
なんだけど、
その言葉が出た理由は、
俺が小さい頃、
走るのが嫌いで、
ままごとばっかして遊んだり、
料理したり、
裁縫したりで、
割と女の子の趣味っぽいことをしていた
という話をしたから。
たしかに、
友達にはバカにされることが多かったし、
いじめられてると感じる時もあったが、
だけども、
そうじゃない友達もたくさんいて、
思い出すとあまり一人ぼっちになったという記憶がない。
小学生の頃は、
野球をやっていていて、
副キャプテンをやっていた。
キャプテンは今でも親友なのだが、
何か俺が小馬鹿にされてる所を見たりすると、
そのキャプテンは、
「透をバカにすんな。
透をバカにする奴は俺が許さん。」
と言ってくれていた。
中学生の頃は、
俺はくそ真面目だったけど、
不良というか(俺はそうは思わなかったから、
不良と呼びたくはないのだが)
いわゆる先生に目をつけられてる人、
とも仲が良く、
何かと助けられることが多かった。
あまりよく知らない同級生に、
「なん見てくるとや!」
と近づいてこられても、
その友達が、
「待って!こいつには何もすんな。」
と言ってくれていた。
高校生の時も、
親友に守られた。
大学生の頃も、
好き勝手やっていたのにも関わらず、
助けてくれる友達がいた。
教員をやっていた時も、
教員を辞めた時も。
今音楽座ミュージカルに入って、
思うことは、
そろそろ独り立ちする時なんじゃないかということ。
もう守られるってことに甘えないで、
自分1人でも
ちゃんと1つ1つに向き合っていける力を
つける時なんだろうって。
ありがたいことに、
今そうできる環境にいる。
今まで守ってきてくれた仲間達に感謝して、
その感謝を全て返すつもりで、
今度は守れる男になる番なんだろう。
そう思う。
今年はちょうど30歳。
良い転機なのかもしれない。
きっと新しい世界が見えてくるんだと思う。
果てしない空へさがしに行こう
必ず見つかる
平山透